このレビューはネタバレを含みます
まだ1回目だが、またすぐに見る作品。
徐々に父の歪みがあらわになっていく。
不穏さ、自死の衝動と娘の未来への願いとのせめぎ合い、
がみていて辛い。
娘の理解者になる未来もあっただろうに。
何も言わずに彼の低い自己肯定感を浮き彫りにする。同時に個人的にわかってしまう部分があり、見るのが辛くなった部分もある。
その一つが、11歳のころはどんな大人になってたか聞かれるインタビューシーン。
後半のくだりは、あまり愛されなかった子供の頃の思い出。娘には言いたくなかっただろうに。
クラブのシーンは発散させるシーンとも見れるし、
もがき苦しむシーンにも見える演出は見たことない。
（宇多丸さんが言ってたと思う）
最後、空港で帰ったと思ったら反対側から顔を出す娘を分かっていて、カメラを向ける父は、十分娘を愛する父を体現してる気すらした。
最後まで見た感想は、
大人としては未熟だが、娘にとっては愛する父であることを伝えていたはずなのに、と。
