KnightsofOdessa

アヘンのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

アヘン(2022年製作の映画)
1.0
[] 10点

"宗教はアヘンだ"というマルクスの言葉の通り、宗教に関する物語を5つ集めた短編集。どの短編も笑っちゃうくらいベタな展開なので比較的軽めに観られるのは救いだが、逆にコメントすることもない。第一部は宗教対立の話だがめちゃくちゃアバウトな対立なので別に宗教対立の話じゃないと言われたら納得しちゃう。第二部の"開いた本を顔をくくりつける人々"の話は恥ずかしいくらい直接的で萎える。ビジュアルだけ先に思い付いた感満載。第四部の"宗教的にベーコンに触れられないUber配達員"という主題は興味深いんだが、ただ触れられないってだけで終わっちゃうので勿体ない。それでもギグワーカーとして働かないといけない…みたいな切迫感もないし、客が登場しないのでひと悶着すら起こらない。というか、第三部以降"宗教って変な決まりごとあるよね~"くらいのヌルさになるの、どうにかならんのか?アヘン、結構序盤で関係なくなっちゃったよ(cv.澤部)。友人たちと一昔前ならこれがコンペ入ってたよね、みたいな話をしていたが、流石に入らんよね…?聞きたいことが全くなかったのでQ&Aを端折ったら、忘れ物をしてて終わるまで外に立たされていたという罰ゲーム感も思い出深い。
KnightsofOdessa

KnightsofOdessa