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奇蹟の人/ホセ・アリゴーのchihoのレビュー・感想・評価

奇蹟の人/ホセ・アリゴー(2022年製作の映画)
3.5
アマゾンで500円出して観る。
キリスト級の心霊治療する人いたんだーと思って前から気になっていたもの。
そこらへんにあるナイフとか使って、お菓子の袋切るみたいに目をえぐったりするので、いちいち悲鳴をあげながら目を背ける。
やる方もすごいが、むしろ受けに行く人の勇気の方がすごいと思う。
これが信仰心なのか?いやすごいわ。
こんな話だけ聞くと眉ツバだなと感じるでしょうが、映画のセリフを聞いているとペテンのそれとは違うまともな思考の持ち主である。
アリゴーが終始「使命」という言葉を使っていて、最初はアンチだった神父が自分の死の間際で、自分の使命の話をしたところは切なくて泣ける。
神父もまた自分の使命、厳しく頑なに奇跡を信じないという人を生きていたのかもしれない。
使命なんて大げさに聞こえるが、単に自分自身を生きることで、それがその人にとってはとても難しい事なのだ。
まして、このアリゴーは自由意志が全くといってもいいほどない。
それがタフすぎてまた泣けてくる。
普通にそれをDVDで観て泣けてくるとか感想書いてられる人生でもタフなこといっぱいあるのに、想像を絶する。
いつかこんなこと全部ひっくるめて少しは理解できるようになるのかな。
ハゲ男って他に表現なかったのか、というのは終始気になった笑
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