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イグジステンズのjnkのレビュー・感想・評価

イグジステンズ(1999年製作の映画)
4.0
ほぼ現実と区別がつかない体感型ゲームの話、というとゲームの中やガジェットもさぞオシャレなものにしそうなところ、ゲーム機は完全にオナホール、コネクタはもろにセックスの挿入、ゲームの中ではトカゲとカエルの双頭の化け物が出てきて「俺じゃないんだ!ゲームの中のキャラが食べたがってるんだ!」と言い訳しつつむしゃむしゃかぶりつく。

どこからが現実でどこからがゲームかという話も思わせぶりな哲学感とアイデンティティの話に終わってなくて、この手の話にありがちな「現実をちゃんと生きろ」というメッセージも現実とゲームの区別がない為、現実もゲームと同じぐらいキモいよという物を含んでてとことん意地悪。
「最近の若者は殺人ゲームの影響でーーー」などと言う年寄りの説教がいかに薄っぺらで無理解な発言かがよくわかる。
ゲームにも劣る想像力のなさが一番脆い。
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