天豆てんまめ

イグジステンズの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

イグジステンズ(1999年製作の映画)
2.4
よくあるバーチャル・リアリティ映画でも、クローネンバーグが描くとこんなに気持ちわる~くになるのか、、でも、グロテスクとセクシャルが合わさった魅力がある。

ゲーム端子を脊髄に直結して楽しむバーチャルゲーム「イグジステンズ」の世界に身を投じるジュード・ロウ&ジェニファー・ジェイソン・リー(彼女ははまり役)。

バーチャルの闘いの果てに、仮想か現実か分からなくなってくるのだが、この作品はジェニファー・ジェイソン・リーの狂気と色気が物語の強さを後押ししている。彼女に比べて、ジュード・ロウ印象弱し。

体に直結させるぶよぶよのゲーム機が気持ち悪いし、全ての造形がクローネンバーグ印。彼の美学を覗き見る一見の価値はあると思うが、好き嫌い分かれそう。