かなりザックリした言い方になるけど、東アジア特有の笑いのセンスってあると思う。香港、台湾、韓国、日本。ダメ男の滑稽さが欧米のそれよりモッタリしてる気がする。
この映画だと財務担当のラリーとアホボンのアキン、演出家のバーディ、義兄の作家。みんなダサい。ジャッキーチェンとか舘ひろしとかがコメディやる時の感じ。なんか笑いにくい。作家とのやりとりは面白かったけど(作家のキャラクターはウディっぽい)。
逆に女たちは良くも悪くも強い人ばかりなんだけど、『ローマの休日』チチだけが社会の雰囲気に流されない純粋な存在として描かれるんだけど、その構造もオタクの妄想みたいな感じがしてピンとこない。
人物関係の把握にも手こずるし、なかなか乗り切らないでいたんだけど、最後は良かった。