HidekiIshimoto

聖なる証のHidekiIshimotoのレビュー・感想・評価

聖なる証(2022年製作の映画)
3.5
設定エグくて観る気になれない『ルーム』も書いてる原作者エマ・ドナヒューってなんでこんな話ばかり書くんだろ。書いてて気が滅入らないのか?と余計な心配。こんな出来事を書くべき理由が作家にはあるわけで、恐らく現実ではなかった救済を見るためにこういう物語を書くんだろうから。体を張った救済者フローレンス・ピュー。の役の中にも体を張るべき理由がある。救いようのない体験をした者の唯一の救済法は、同じような他人を体を張って救済することしかないのだから。この映画の場合、救済のカギは実は体を張る男がいたことだったりする。大げさかもだけど、この先人類全体の存続はそんな男がどれだけいるかにかかってると思う。コスパという言葉から、コスパとか言う男から消していこう。