面白かった
ある意味で衝撃的な家族の生活、もーっとエンタメ寄りにしてもよかったところを、真面目に誠実に（というと語弊があるけど）描いてあったと思う。
そもそも、いくら一緒にいたくてもそんな生活を家族に無理強いする気持ちはわからない。ほかにもっとましな生活をさせることもできるはず。
しかも妊娠て。何考えてんのと思っちゃう。
家族を手放せないのは、この父親のエゴだよなぁ。妻の方は夫への優しさから離れられないのかな。
でもやっぱり子どもが犠牲になっているのがかわいそう。
「始まりへの旅」思い出したな。
そちらのお父さんみたいに確たるポリシーと生活力がなかった。やむを得ず、だから仕方ないか。
以下ネタバレ
最後の最後に妻をかばって死んでいったのは感動したけど。あのなかで妻だけ無傷で生き残れるもんなの？というのが、ちょっとありえない気がした。
子どもたちはトラウマ心配。
そもそも、なぜこの家族がこんな暮らしになったかということが、あまりきちんと描かれてないけど、そこに焦点を当ててくれたらもっと共感が持てたのかもしれない。
どうしてもどうしてもこの暮らしをしなければならない、どうしてもどうしても詐欺行為をしなければならないと、その背景が描かれてないから、この親父バカなんじゃね？で終わってしまいそうなのでは。
