ポスターから受ける印象で、ホラーやバイオレンスを想像してなんとなく足が向かないという人がいるかもしれません。
が、蓋を開けてみれば、まぎれもないサスペンス・エンタメの秀作でした。韓国の歴史や宮廷劇に前知識がなくても素直に「おもしれぇ・・・」と楽しめること間違いなし（現に私がそうでした）。
オフビートかつほがらかなトーンで進む前半から一転。世子が亡くなるシーンから一気に映画のテンションが上がり、そこからはあれよあれよと物語に呑み込まれていきます。
「盲目」という特徴をこれでもかと巧みに活かした脚本も本当にお見事。「見えない」にとどまらず「見ない」という点も織り交ぜた工夫に高評価をあげたくなります。
あと完全に私事ですが、王様役の人が職場で隣の人にそっくりだったことが気になって仕方なかったです。
