櫻子の勝手にシネマ

猿の惑星/キングダムの櫻子の勝手にシネマのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
4.0
『猿の惑星』シリーズといえば、第1作目の公開は1968年。
あの『スター・ウォーズ』よりも長い歴史を持つ超人気シリーズだが、本作は過去作を全て未視聴でも十分楽しめる作品となっている。
シリーズのファンにとっては過去作との繋がりがわかるので勿論楽しめる。 

宇宙飛行士が降り立った場所は、『知的な猿が支配する星』だったという設定が軸になっている本作。
主人公が最後に訪れた場所で膝から崩れ落ち叫ぶシーンは、映画史上最も有名なラストシーンだ。

『猿の惑星』の三部作、『ジェネシス 創世記』『ライジング 新世紀』『グレートウォー 聖戦記』、そして本作『猿の惑星 キングダム』。
三部作最終話の『グレートウォー 聖戦記』が公開されたのは7年前。
本作は、シーザーの死から何世代も経った後の世界の物語だ。

前シリーズと比べると、明らかに重さや暗さは失いつつも、驚異のVFXとモーションキャプチャーによって、めちゃくちゃ映像美が映える猿の惑星。
アクションシーンも前作と比べると迫力満点。前シリーズでは見られなかった猿の特性を活かしたハイスピードなアクションが楽しめる。
また、技術が向上したことで、猿たちの喜怒哀楽の表情が非常に繊細に描かれていて素晴らしい。

猿と人間の共存は実現できるのか、そんなテーマを含みながらも結局後回し。
まぁ、人間でさえ共存が難しい人々もいるわけだから猿なら尚更仕方ない…か。


☆字幕版と吹替版の両方を観た感想
プロキシマスの語り口調がヤクザ顔負けの迫力があって誰かと思ったら竹内力で妙に納得した(笑)