岩嵜修平

猿の惑星/キングダムの岩嵜修平のレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
3.7
これは秀作と言って良いのでは…!粗は多いけど、2020年代にクラシックをリブートさせた意義は有った。ゼルダ映画を控えるウェス・ボールのお手並み拝見な作品としても、ポストアポカリプス感がある本作はピッタリ。エイプの不気味の谷手前のリアルさはVFX映画の最先端なのでは。

マット・リーヴスによる前リブート3部作も好き(ザバより)なので、そのテイストはしっかり踏襲しつつ、ウェスならではのゲーム感が加わっているのも良い。表面的に話を追っていくだけでアクションも含めて楽しめるが、人間社会の写し鏡として見ると、カリスマや名言の悪用など、考えさせる面も多い。

本作のラストの展開からしても、元の『猿の惑星』につながっていくようなストーリーが期待でき、且つ、本作のキャストはフレイヤ・アーランを含め、まだ名の知られていない若手ばかりなので、ここからの広がりを見ていくのも楽しみ。ゼルダ映画の盛り上げも含めて、ちゃんとヒットして欲しい。
岩嵜修平

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