岩嵜修平

ヤンヤン 夏の想い出の岩嵜修平のレビュー・感想・評価

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)
3.9
奇しくもエドワード・ヤン最後の長編となったが、最高傑作と言って良い見事な群像劇。自身を投影したようなヤンヤンの視点から見る大人たちには、キュアロン『ROMA』やスピルバーグ『フェイブルマンズ』を想起したり。終盤の予想外の暴力には濱口竜介などへの影響も考えたり。

Twitter上での言及は見当たらなかったけど、坂元裕二作品への影響も有るような。製作に久保田修さんが入ってて、エンドロールの謝辞では蓮實重彦や岩井俊二、犬童一心らの名前もあったけど、他にも影響を与えた作家は多いと思いつつ、『カルテット』のイッセー尾形の役とか、『まめ夫』の描写とか…。
岩嵜修平

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