はる

テリファー 終わらない惨劇のはるのレビュー・感想・評価

3.2
ギコギコしちゃう!アート・ザ・クラウン第2弾!

前作はその強烈なゴア描写と独特のヴィジュアル、そして決して喋らずマイムに徹するオリジナリティで話題になりました。今回もアート・ザ・クラウンのキュートさ、激しいゴア描写に関しては満足の出来ですが作品全体としては若干の失速を感じました。その一番の原因はやっぱり尺の長さ。前作が80分そこそことタイトな仕上がりだったのに対して今回は138分とかなり長い。しかもそのほとんどを物語を語るのに費やしているのでアート・ザ・クラウンの出番が想像以上に少なく、もっと削れるだろうと思える部分が沢山ありました。スラッシャーホラーの理想はやっぱり90分前後なんですよね。

前半は期待通りのギコギコ。後半は何だか変な映画に突入していくわけですが『キャプテン・スーパーマーケット』のようなトンデモ展開として今後の可能性も広げられるので個人的にはアリかなと思いましたが、退屈する人の気持ちも分からなくはないです。基本的には応援しているシリーズなので次作は初心に帰って尺をタイトにして、アート・ザ・クラウンをたっぷり観せて欲しいです。
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