画家のアンディ・ウォーホル追悼のために行われた無観客ライブの映像を映画化した作品。私はこれを観て、遅ればせながらルー・リードのファンになった。
ルー・リードとジョン・ケイルは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドというバンド(略称はヴェルヴェッツ)のメンバーで、このバンドはかつてアンディ・ウォーホルがプロデュースしていた。アンディとバンドのメンバーの間には確執があったが、アンディの死後に行われたのがこのライブである。
『ドレラ』とはアンディのあだ名で、ドラキュラとシンデレラを合わせたものらしい。血を吸う怪物と、心が清く美しい女性。このネーミングや、静かな演奏の雰囲気、独特な歌詞から、アンディに対するやりきれない思いが伝わってくるが、ライブ自体は不思議と心癒される。
歌詞に日本語字幕が付いており、とても解りやすいのがありがたい。個人的には『Open House』が一番お気に入りで、二人ともあまりに声が美しい。ルー・リードの公式Youtubeチャンネルでも聴くことができるので、気になった人はぜひ聴いてみてほしい。そこで気に入ったならば、この映画もきっと楽しめるはず。
正直に言うと、二人ともあまりにかっこいいので目が忙しい。