先日観た『わらの女』のジーナ・ロロブリジーダ繋がりでU-NEXTで見つけて観賞。
かなり怪しいタイトル、なかなかのインパクトのジャケ写。
伊原題“La morte ha fatto l'uovo”、英語だと“Death Laid an Egg”(死は卵を産んだ)
養鶏猟奇サスペンス? 卵が人を殺す?
主演はジャン=ルイ・トランティニャン、ロロブリジーダにエヴァ・オーリン他
舞台はローマ郊外にある最新設備の巨大な養鶏場。
トランティニャンは社長とは名ばかりで会社の実権を握るのは妻のロロブリジーダ。
同じ屋敷に住む妻の姪オーリンとは愛人関係で、妻に密かな殺意を・・・
大量の鶏と美女2人に被るポップな音楽と映像がシュール。
ニワトリを持って記念撮影「ハイ、チーズ」。
さらに武満徹もどきの不穏な弦楽器の劇伴も。
本作でも冒頭から変態行為に及んでいるトランティニャン(当時37歳)はダバダバダ♪『男と女』の2年後で『殺しが静かにやって来る』と同年の公開作品。
ロロブリジーダ(当時40歳)は『わらの女』の4年後、かなり貫禄が増した印象。
そして、スウェーデン出身の当時18歳の新星エヴァ・オーリンが超キュート。
お初かと思ったら『004/アタック作戦』(1970)で見てるハズ(憶えてませんが)。
本作、初公開から50年以上を経て発表された5分程長い“最長版”だとか。
元を知らないのでどのシーンが増えたのかはわかりませんけど。
監督はマカロニ・ウエスタンの中でもシュールなカルト作『情無用のジャンゴ』のジュリオ・クエスティ。なるほど本作も一定数のファンがいると思われるカルト作品。
終盤の品種改良鶏(?)にギョっ!
「種なし葡萄みたいに“骨なし魚”があれば食べやすいのに」と言った友人を思い出します。
そういや「トム&ジェリー」の真ん中の作品の一つ「楽しい農場」(テックス・アヴェリー作)にもムカデと掛け合わせた鶏が出てきました(もも肉が一羽からたくさん獲れます)。
鳥や魚から見れば人間こそホラーなのかも。