トールキン

銀平町シネマブルースのトールキンのレビュー・感想・評価

銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)
4.2
小出恵介の役者復帰作品とのことです。スキャンダルが発覚した当時、何やってんだこの人、って正直蔑むような思いになったけど、まあそれはそれとして今作では画面に映る彼のお芝居や一挙一動にとても惹きつけられてめちゃくちゃ輝いて見えた。自然体でそんな雰囲気を出せるのも役者としての魅力みたいなものなのかな、と今後も応援したくなるような気持ちにもなれた。

冒頭からこれ絶対面白いやつだな、と予感してすぐさま完全に当たりな映画だと確信に変わりました。映画館が舞台の作品にハズレがないし、クセのあるような個性豊かなキャストで送る人情ドラマかのような温かいストーリーで、さらに終盤は粋な演出で号泣でした。

「映画っていいもんですよね。」この一言に尽きる。好きなものに理由なんていらない。映画好きな方、映画館が好きな方、映画館で映画を見るのが好きな方に是非強くオススメしたい一本。
役者、映画監督、映写技師、映画館の支配人やスタッフ、そして観客。映画に対する彼らの熱い気持ち。好きなものに対する夢やロマンがぎっしり詰まっている。
映画技術も年々進化し続け、そんな最新ものも良いが古き良きものも味わいがあって好き。近所に古いミニシアター劇場とかがあれば毎日でも通いたくなる。映画に対する愛を思い起こさせてくれるような、そんな思いにさせてくれた作品。
トールキン

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