マーフィー

Sin Clockのマーフィーのレビュー・感想・評価

Sin Clock(2023年製作の映画)
3.0
2023/02/11観賞。

なーーんにも考えずに観れて
特に終わった後なんか残るわけでもない映画でした。
Jin Doggの演技とフード描写が好きだった。
気持ちはスコア2.5ぐらいだけど、Jin Doggを役者としての才能を発見したことが3.0まで押し上げた。


場面転換多すぎるから間を想像して補完しないといけないんかと思ったけど
別に何も困ることがないぐらい分かりやすかった。なんの補完もいらなかった。ただのぶつ切り。
そのためテンポが非常によくないと思った。

オチも正直「なんだこれ?」って感じ。



サヴァン症候群の扱いが典型的なドラマや映画でのそれ。
発達障害の特性ゆえに教師を首になった感じではあるけど、
夢にまで見た絵画を目にした時は周りが見えなくなるほどでもないのがうーんという感じ。
フォトグラフィックメモリーを持つ人を使いたいならサヴァンの名前出すほどでもなかったのでは。


フード描写について。
音を立てながら貪るように食べる感じと指を舐めるところ、悪者感しっかり出てていい。
そして極めつけは眼球をビールに。一番嫌な形でフードを粗末にすることで「一番凶悪な人間がヤス」というのがあのシーンだけで分かる。
そして高木、ダイゴ、坂口が食事を粗末にしてない(たぶん)。
後で同じシーンに戻ってきた時には各キャラクターの立ち位置が分かって、3人が主人公サイド、ヤスとチバがヤクザ側っていうのが分かるんだけど、
実はフード描写だけでもなんとなく分かるようになってる?

個人的にラッパーの演技を観にきたところはあったので、
やっぱり気になるのはJin Dogg。
ラリったジャンキーのヤス役、めちゃくちゃハマってたし上手い。
あの顔であんだけ存在感出せたらこれからこういうアウトロー系映画引っ張りだこちゃいますか。

般若も出てくるけどセリフがほぼない。

劇中歌も注目ポイントだったけど...。
Awichの『GILA GILA feat. JP THE WAVY & YZERR』
シーンとしては使い所バッチリだと思うけど、流れ方がすごく雑で微妙だった。
ジメサギ『Metchalo』も同様。
いや雑っていうかそもそもぶつ切りの短いシーンのひとつだから、ただその曲使いたかっただけに見えてしまうのかもしれない。


エグゼクティブ・プロデューサーに藤田社長ってことなので、
ラッパーを起用できたのはその辺の繋がりかな。
曲の使い方は残念だったけど、Jin Doggを役者デビューさせたのは映画界への大きな貢献になりそう。



予告映像で思いっきりオチ出てて草
そこ展開の山ではなくてオチなんです。
...そうよそうなんよ、あのオチが起承転結の転ぐらいならまだ面白くできる余地あったのよたぶん。
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