う~ん、ちょっと受け止めきれないというか
モヤモヤする感じの鑑賞感。
おススメできるか、と言えば、ちょっと難しく・・・。
でもこれはこれでアリ、と言えばアリ。
予告編からなんとなく抱いていた印象とは異なった作品でした。
良かった点は
どちらかというと社会的弱者である老人が、覚醒するという不穏な感じ
歴史あるマドリッドの街並みから想起される宗教的、神秘的なイメージ
猛暑によりどんどん高くなっていく異常な気温とそこから感じられる不快指数の高さやイライラ感
不安感、不穏さを感じさせるBGM
老人マヌエル、孫娘のナイア、マヌエルの息子マリオ、マリオの恋人レナや
他の覚醒する老人達など俳優さん達は良かったです。
いま一つな点は
テンポが悪く間延びする感じで没入しにくい
孫娘のナイアの鼻輪ピアス・・・(髪型と服装だけでキャラ立っていたと思う)
最後の最後の1シーン(これで評価がだいぶ分かれそう)
監督さんが「パラミドロ」(2021)のラウル・セレッソとフェルナンド・ゴンサレス・ゴメスなので、パラミドロを観たことがある人と、ない人で印象が違う作品だと思われます。
私はパラミドロは観てなかったんで、作風を理解するためにも観てみようかと思いました。
そうすれば、この消化しきれないモヤモヤした感じが多少消化できるかもしれないと。
レビューをまとめながら思うところは、本作はシリアスホラーというより、娯楽性要素の割合が高いホラー映画として見るのがいいのかな、という感じでしょうか。