最近、月9であの世の案内人の斎藤工ばかりを観ていたから、生きている斎藤工が観られて嬉しかった。でも、生きてはいるけれど生き生きしていなくて、描けない漫画家の負のオーラがスゴかった。
原作は未読。竹中監督は舞台は特定の街ではないと言っていたが、風俗街が横浜の黄金町で撮影されていて、いかにもという雰囲気を醸し出していた。ここに斎藤工や趣里が来たんだと思うと、何度も通った場所なので嬉しかった。
趣里演じるちふゆの語尾が「~のよ」とか演劇のような感じで、そんな話し方するかなと気になった。でも、そういうその辺にはいそうにないミステリアスな感じがちふゆの魅力でもあるなとも思った。
結局、誰と出会って話をしても、ファンとSNSで繋がっても、孤独なままの深澤(斎藤工)。天才ゆえ、誰にも共感してもらえない。周りにいないからよく分からないけれど、何かを0から作り出す人というのはそういう宿命を背負っているのかもしれないなと思う。