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忌怪島/きかいじまのRAMPOのレビュー・感想・評価

忌怪島/きかいじま(2023年製作の映画)
3.6
「◯◯村」3部作をもって本当に終わったと思った清水監督、それでも本作を観たのは単純にホラー好きの惰性。
なので全く期待していなかったのだけど、これが意外にも悪くなかったw

でも、ー世間的な評判は芳しくないんですよね…。
まぁ物語の世界観設定が分かりにくく、ヴァーチャルとリアルを行ったり来たりする展開も錯綜してるとか、そもそも主人公に魅力がない?とか、まぁ粗は色々と無くもないですが、直近「◯◯村」3部作に比べたら全然マシだと思います。

まぁ敢えて言えば、ラストのアバターサイン?が何を意味するのか(これ単純に謎w)、また何故彼女は鳥居の向こうに消えたのか(そこまでの必要があったのか?)、腑に落ちないモヤモヤが残りました。

その辺も計算尽?かもしれないけど、一定の余韻は感じられて有りです。
本作をもって清水監督復活の狼煙となることを強く期待します!

ーーー追記ーーー
蛇足的な事ですが、清水監督の物語設定って大概が村の古い因習とか、要は過去に差別や暴力により酷い目に遭わされ殺された者の怨念とか、とにかく胸糞悪い奴等に起因するって話しが多く、本編も同様です。
つまり因果応報で、例えそれが加害者当人でなくともその関係者、子々孫々一族、果てはその地域全域(村や島)住民、更には人間そのものへの憎悪に及んでやむなしと思わせる所があって、何か観ていてうんざりする感覚があります。
ま、分かりやすいといえばそうなんですがw
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