Kenzo

オットーという男のKenzoのネタバレレビュー・内容・結末

オットーという男(2022年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

スウェーデンの小説及び映画をハリウッドでリメイクした本作は、トム・ハンクスが主演と制作を、妻のリタ・ウィルソンが制作と主題歌を、そして2人の息子トールマンが若き日のオットーを演じている。
ハンクスが「嫌われ者」を演じるという宣伝は明らかにミスリードで、終始不機嫌なオットーだが周囲の人は「オットー!」と声をかける。
最愛の妻を亡くしたオットーは、密かに妻の後を追おうと考えてる為に、自ら周囲との間に壁を作っていたのだ。
そんなオットーの新たな隣人となったメキシコ人家族の存在が、オットーに新たな生きる力を与えて行くことに。嫌われ者?なオットーが、実は人種やジェンダー、年齢、そして動物に対して優しい心の持ち主で有ることがが明らかになっていく。
ラストでオットーの死とその後が描かれるが、それすらも彼や周囲の人々が幸せに生きた証になっている。
映画を観ながら、家族の事だったりを自分に置換えていて、オットーの様に人生を全う出来るのか?と考えていて、終始泣きっぱなしだった。
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