このレビューはネタバレを含みます
口うるさく仏頂面だけど、ゴミの分別を正したり、曲がったことが嫌い、ルールを守る、やっていることは真っ当。
孤独を抱えたオットーにお節介な隣人マリソル。
持病で陸軍の兵役を免れ、駅で本を落とした女性と知り合ったのが妻のソーニャ。幸運の25セント玉。
3人目を迎えるマリソルへ運転を教えるオットー感動したな。新しい環境や文化で辛いこともあるけど慣れていかないといけない。
中弛みも感じつつ、亡き妻との回想シーンも段階的に挿入されオットーの抱える孤独と愛が深く感じられる。マリソルに妊娠中にバス事故でお腹の中の息子を亡くしたソーニャを重ねていたんだね。
お節介でもバカモノでも想ってくれる人がいる。人間、誰も孤独なんかじゃないと思わせてくれる映画。
大きなハートのオットー。
「なぜなら君はバカじゃないから」