堅物の爺さんのツンデレからしか得られない栄養がある。
長年連れ添った奥さんが亡くなって生きる意味も失うっていうのは切ないけど、そんだけ深く愛してたってわけで、それはとても素敵なことであるわけで。
越してきた妊婦のマリソルをそんな最愛のソーニャと重ねて世話を焼くようになる。オットーとソーニャの結婚生活が明らかになるに連れてそら放っとかれへんよなぁと思った。
愛する奥さんがいなくなった以上この世に生き続ける理由はないと、オットーは人生を締め括ろうとする。
古くからの隣人との友情、新しいご近所さんとの出会い、妻の教え子との交流。オットーが思っていたよりもこの世は彼を気にかける人で溢れていて、まだ生きてても良いと思えるようになる。
凝った設定とか展開はない分、トムハンクスの純粋な演技力がより発揮されていたように思った。すんごい感動した。