さすらいの旅人

ヘル・ディセントのさすらいの旅人のレビュー・感想・評価

ヘル・ディセント(2022年製作の映画)
3.4
★その扉にロシア語で「開けてはいけません」と書いています
【VOD/WOWOWオンデマンド/配信視聴/シネスコサイズ】

アフガンの戦争映画と思っていたが、怪物くんの出現でSFホラーへと変容した作品。
具体的には言えないが、本作のアイデアは賞賛に値するだろう。ジャンルを超えた展開は観客の予想を裏切り、これぞエンタメ映画の王道を見せてくれた。

ただ、怪物くんの描き方が中途半端で残念であった。強いのか弱いのかよく分からず、弱点もありきたりで今一面白くなかった。あと、時間的制約がある戦闘場面でのノラリクラリが観ていてイライラした。映画はある程度リアル感がないと、ハラハラドキドキが弱くなって、登場人物への応援や共感がしぼんでしまう。

まあ、ストーリは単純で分かり易すく、銃撃戦もタップリあるのでアクション好きの方にはお薦めかも知れない。