Jun潤

メグレと若い女の死のJun潤のレビュー・感想・評価

メグレと若い女の死(2022年製作の映画)
3.2
2023.03.18

予告を見て気になった作品。
邦題的にテレビドラマとかのシリーズものなのかと思いきや、まさかの単独劇場版。
洋画にしてはなんだか珍しい気がしたのでその時点で印象的でしたね。

慣れないドレスを仕立ててもらい、パーティーに参加する女性。
他の出席者の男女から激しく詰められるなど、その様子は穏やかではない。
次の日の早朝、彼女は滅多刺しにされた他殺体で発見される。
捜査を担当するメグレは、素性も分からない遺体の女性の正体をつかむ段階から地道に捜査を開始する。

やはり海外のミステリーは奥が深い。
というか日本の作品に比べると難しすぎて僕にはまだ早い。笑
『相棒』シリーズレベルでも理解できるのはやはり日本が舞台で日本人しか出てこないからで、フランスなどが舞台になってくると背景も理解し辛くなってしまうし、何より登場人物の顔が見慣れていないからキャラクター把握するだけでも精一杯なので、だいぶカロリー消費してしまうジャンルですね。

今作は『名探偵コナン』みたいにトリックを明かすというよりも、それこそ『相棒』のように人間関係を解きほぐしていくような流れです。
こっちはこっちで個人的に楽しめるしその辺は安心して観れました。

小難しい話はもうわからないものと割り切るとして、ストーリーの中で主に描かれていたのは当時のフランスを生きた女性の姿だったのかなと思います。
望んだ職業に就いている女性、家庭を支える女性、体を売るしかない女性、理不尽な暴力を振るわれる女性。
邦題と、原作のタイトルにある『若い女』というのは、殺された女性のことだけを指しているわけではないのかななんて思ったり。
Jun潤

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