Kamiyo

お熱いのがお好きのKamiyoのレビュー・感想・評価

お熱いのがお好き(1959年製作の映画)
4.0
1959年 ”お熱いのがお好き” 監督.脚本ビリー・ワイルダー
「ププッピドゥ」のフレーズで有名なI Wanna Be Loved by Youとするモンローの妖艶な魅力と名曲
 【俺 トニー・カーティスと変わりたいな】
とにかくマリリン・モンローが可愛い!
魅惑的な身体に甘い歌声、

いきなりギャングと警察のカーチェイスから銃撃戦へとダイナミックな展開で開幕する。
葬儀社を装ったギャングの車に積まれた柩に銃弾が打ち込まれ水がこぼれ出す。蓋が開くとそこには酒瓶が。
そして1929年という字幕がそこに重なる。
この開始の一連のシークエンスの簡潔でなおかつ一気に時代背景までを映像だけで提出してみせるという鮮やかで洒落た演出を見るだけでため息がでてしまう。

T・カーチスとJ・レモンの主役二人がほとんど女装姿で通すという試みもユニークかつ実に倒錯的雰囲気に溢れる。
しかもこの二人の女装姿がこれまた妙に様になっていてそれほど不自然にも見えないところがなおさら説得力を増す。
特に、だんだん頭角を現してくるジャック・レモンの面白さには、目が釘付けになってしまいます

モンローが実に魅力的に写ります。彼女がステージで歌う有名なシーンがここに出てきますが、そのふんいきや迫力は全く色褪せない。
そこにマリリン・モンローという女性の不思議な魅力を感じます。
モノクロでも充分彼女の魅力が伝わってきました。

トニー・カーティス、ジャック・レモンそしてマリリン・モンローなどなど役者が完璧。
きわどい話なのに腹を抱えて笑わせてしまうビリー・ワイルダーの演出もピカイチ。
何度でも見たくなる、軽妙なタッチのコメディ映画の名作。
Kamiyo

Kamiyo