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シャドウプレイ 完全版の440のレビュー・感想・評価

シャドウプレイ 完全版(2018年製作の映画)
4.1
ロウ・イエ監督の生々しさやエグ味が今回はちょっと薄めに感じた。
でも話は面白いので過去作より人にオススメしやすいかも。

中国の下町風な街の再開発。
住民との対立で暴動が起こり、開発責任者のタンは説得を試みるも事態は収まらない。
その夜、開発地域のビルからタンは転落し命を落とした。
若手刑事のヤンが事件捜査をすると、過去から続く不穏な出来事が次々と発覚。
果たして自殺なのか?他殺なのか?ってなお話。

かなり凝った作りでしたね。
1993年4月が主軸で話は進むが、そこで登場する人物が絡んだ過去のエピソードへ突如ジャンプする。
時系列がバラバラに描かれていて、エピソードの切れ目が分かりづらいので前後関係を把握するのに結構観ていて疲れました。

タンと奥さん、ジャンという学生時代から続く複雑な三角関係。
なんだけど結局のところ奥さんが色々あれだよね。
アユンと娘の存在は登場シーンは少ないけど、話のキーになる部分が多くて後半は目が離せなかった。

とても見応えある作品でした。
ロウ・イエ監督作品は観終わった後の充実感がヤバい。
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