青二歳

愛と哀しみのボレロの青二歳のレビュー・感想・評価

愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)
5.0
【告知】本日2015/12/31テレ東でシルヴィ・ギエムのカウントダウン"ボレロ"が中継されます。国内ではギエム最後のボレロでしょう..ぜひご覧下さい。今日の彼女のボレロはどんなでしょう。圧倒的な女王然たる高潔さを見せてくれることもあれば、震災チャリティ公演では慰霊を司る巫女王のような不思議な柔らかさと霊性を見せてくれたこともありました。

20世紀のアートシーンにエポックメイキングをもたらしたモーリス・ベジャールの"ボレロ"はこれからも踊り継がれて行くでしょう。とまれパフォーミングアーツの常として"それ"は永続性を持ち得ず、ダンサーが踊るその時その場にしか存在しません。しかし封印されない限り、振りは後続に継がれて行きます。そこに永遠の可能性があります。
一方映画というメディア、映画という芸術様式は、その性質上永続性、反復性が担保され得ます。では"バレエ映画"とはどういうものとして観ればよいのでしょうか。
自分は残念ながらジョルジュ・ドンを知ること見ること叶いませんでした。しかしこの"愛と哀しみのボレロ"にはドンがいます。彼の"ボレロ"のある一夜の舞台を今なお見ることができます。

パフォーミングアーツを知る人は映像として残るものがどれほど精彩を欠くか、舞台で同じ時を共有することと比較にすらならないことを百も承知でしょう。
それでも今この時に出会えるドンに魅了されます。

…まぁファインアーツだパフォーミングアーツだは置いといて…文句は山のようにありまして。野外はいいとしても(ベジャールは野外公演に意欲的だった気がするし)、ボレロにスキャットがまず要らないし、照明もダサいし。なんとも言えません!!

ともあれ、ぜひご自宅で過ごされる方はカウントダウン観てみてくださいな。チケット買えずヤフオクでも惜敗した怨念レビュー。まさかの中継ですよ…
ここで吐き出してよい年越しを過ごすことに致します。