まいまいまいまいま

ゴジラ-1.0のまいまいまいまいまのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

産後初映画!

神木隆之介がすごかった。目の演技というか、ギョロリという目の動きに凄みがあって、復員兵の倦怠感に特攻できなかった人間の後ろめたさとオドオドした感じが出てた。
あと安藤サクラもすごかったなー!戻ってきた敷島への当たりの強さから、アキコのために白米をぽんと与える頼もしさからの変貌を難なくこなしている。
この人が3歳の子を亡くしたんだと他の人のセリフから知らされて、ぐっとくるものがあった…子を産んだばかりなので…

浜辺美波は美しくて可憐だね 敷島に、私はここにいるよ!と叫ぶところぐっときちゃった。しかしだからこそ、ラストのご都合主義ぽく見える生存は、なんというか、敷島の気持ちや選択に意味を持たせるなら大切なのかもしれないけど、なんかなー!なんだろなー!となった。

あと橘も野田も好きなキャラだなー。佐々木蔵之介はセリフの言い方がちょっとわざとらしかったような気もするけど、仰々しさが持ち味なので…という感じだ。
シンゴジラと比べて圧倒的に個人にフォーカスしたゴジラなわけだけれど、戦争で「死に損ねた」兵士たちが、あえて貧乏くじを引きに行くの、かっこよさと哀れさが入り混じってて好きなんだけどちょっと哀れさが勝ってた印象だなあ。最後の作戦、ガバガバすぎねえ?と思ったし作戦行動が過度に仰々しくて、ちょっと鼻についたかも。
脚本は極めてハリウッド的。浜辺美波が生きていたというのは今時ハリウッドでもやるかどうか

それにしても、子供ができてから見るフィクション、どの人にも家族がいて子供がいて母親がいて、彼らがどれだけその人の無事を願ったことだろうかと思ってしんどい。これは世間のニュースにも言えることなんだけどもさ。