ご都合主義が過ぎまして、観てて少々冷めました。
かといって、そういうエンタメ作品と考えると、あれこれ言わずに楽しめるので、3.5にしました。
こちらの勝手な期待値なので、誰も悪く無いのですが、予告編で「戦後の焼け野原になりゼロになった日本にマイナスをもたらす災厄であるゴジラ」との主旨の訴求があったので、もっと打ちひしがれた状態に、
さらに人力では抗い難いゴジラの圧倒的な力が災いとして降りかかることを想像していました。
しかし、そういった描写は皆無ではないものの、あまり強調せずに、わりかし都合よく、人と人は助け合い、ゴジラを止めるために命をかけて戦いに挑む者が多数派のように見えました。
あまり人の醜いところはあえて描かずという作品の狙いだと思いますが、負の描写が薄い分、ラストのゴジラ攻略の描写に、カタルシスが感じにくいように思いました。
大きな収穫は、浜辺美波さんの演技です。
戦後の間もない時代の役は板に付いており、現代作品だけでなく、歴史作品も存在感大きく演じられる魅力があります。