見世物ゴジラとしてパーフェクト！
ゴジラの現れ方、劇伴のタイミングがお見事！心の底から震え上がったぜ。
が、しかし倫理的な部分で見てみるとどうだろう。
2024年現在から見た戦後の世界を描いているわけだが、生ぬるい、昔ャヨカッタヨナ〜感(三丁目の夕日感)で片付けているのはどうなんだろう。
ゴジラと戦う者たちに漂うのは、前回は上が酷かったんでアレでしたけどもっかいちゃんと戦えばオレらデキますよ！なバイブスであり、そこに、もう一度戦場に向かわなければならない絶望といったものは皆無。
佐々木蔵之介の「みんな良い顔してるぜぇ！」なんて私にはサイコパスに見えて怖かったんだけど、みなさんはどうなんだろう。
あれは、ホント皆イイ顔シテマスネ〜、と思うべきなのか、それとも歪んだサイコパスとしてみるべきなのか。
もし後者であれば背筋を正して考察しなければならないだろうが、映画は、オレ達チャント戦ッテ勝ッタと終わるので、やはり見世物ゴジラとしてのみ楽しもう、と心に決めさせてもらいました。
