ちぐはぐ

ゴジラ-1.0のちぐはぐのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
1.6
山崎監督が戦後の日本を美的に映す意義について疑問が残りました。こういう演出が好きな人も多いというマーケッティング的な動機や監督個人の感性の問題かもしれないが、評価されている韓国映画やハリウッド映画であれば、単なるエンタメで終わらず、必ず現代の我々の思考に接続する仕掛けがあると思います。本作はそれが希薄に感じました。

役者の演技も芝居がかっていて全く良くない。神木隆之介は怒りや絶望を観客に伝える演技ができていなかったし、浜辺美波は下手すぎる。安藤さくらは是枝監督作品はとても演技が上手いので、そこはやはり山崎監督が人を描くのが下手なのか、興味や執着が薄いんではないかと思う。また、説明的な台詞回し冗長に話す演出が目立つが、古い東宝映画のオマージュだと好意的に解釈したとしても、大変お粗末に感じた。
ちぐはぐ

ちぐはぐ