さといも

ゴジラ-1.0のさといものネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

面白かったです。

元特攻の敷島(神木隆之介)は帰還するも家族は皆空襲で亡くなっていて「なぜ帰ってきた」と他人にも自分にも問われ続ける日々を過ごしていた。
そんな中、闇市で追われる大石と幼子である明子と出会う。行く場のない彼女らと一緒にしばらくは平和な日々を過ごしていたがある日ゴジラと出会ってしまう。戦時中、特攻から逃げ出した島で更にゴジラからも逃げて部隊が全滅してしまったことがトラウマとなっている彼は今度こそすべてを終わらせるため、同僚で元技術者の野田(吉岡秀隆)の立案するゴジラを倒す作戦に命がけで挑む。

良かったです。最後までビルの屋上で捉え続けたアナウンサーやなすすべなく沈む戦艦。「ゴジラって怖いしかっこよさでどうなるものでもないよね?」という感じがしてとても良かった。

作中で博士と呼ばれる野田を演じる吉岡秀隆さんがとても良かった。いい歳の取られ方をされているなと感じました。
なんとなく気は抜けてるけど、命がけの機雷処理をしていたり船上で珈琲を飲んでたり、ちょいちょい出る現場の技術屋さん感がとても好き。

最後のシーン、ゴジラから出る光に向かって敬礼してるのはよく言われる「大戦で亡くなった人達の何か」を表現しているのだと思うけど、「そろそろいいんじゃないかな?」という気持ちと「でも大事なことだよね」という気持ちがある。
ただ、どっちが正解かは自分にも分からなかったです。
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