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ゴジラ-1.0のakihiko810のレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.1
『アルキメデスの大戦』の山崎貴監督。
2023年度のアカデミー賞で邦画・アジア映画史上初の視覚効果賞を受賞。

もし敗戦直後の日本をゴジラが襲ってきたら、我々はどう戦うのか…?
戦争によってなにもかもを失った日本は、焦土と化していた。戦争から生還するも、両親を失った敷島浩一は、焼け野原の日本を一人強く生きる女性、大石典子に出会う。戦争を生き延びた人々が日本復興を目指すなか、追い打ちをかけるかのように、謎の巨大怪獣ゴジラが出現。圧倒的な力を持つゴジラに、人々は抗うすべを模索する。

賞を取ったので、「普通に」期待して観たのだが、「普通に」面白かった。
人間ドラマパートは、「いかにも娯楽作」といった感じで陳腐ではあるが、まあ破綻はしてないので別にこれでいいと思う。そして肝心のゴジラパート!歴代ゴジラに比べて体長は小さいが、やはりすごい迫力で面白かった。
ぎりぎりの「ゴジラ恐ろしいけど、これ、頑張れば人類でも勝てるんじゃね?」感が出たゴジラ像が出来上がったと思った。

さすがに「シン・ゴジラ」のときの興奮には届かなかったと思うが、娯楽大作として間違いなく成功した作品だと思う。
あと、「核(原爆)を描いた」として「オッペンハイマー」と比較するむきもあるが、(私は「オッペンハイマー」は未視聴なので何とも言えないのだが)あまり難しいことは考えずに楽しむタイプの作品だとは思う。これをもって「日本が原爆に打ち勝った様を描いたのだ!」とか「これは反戦映画だ!」とか思っちゃうと、それはそれで違うだろ、となるので。
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