パイルD3

ロスト・フライトのパイルD3のレビュー・感想・評価

ロスト・フライト(2022年製作の映画)
3.5
ジェラルド・バトラーは、どこまでも怪我が似合う。しかも徹底して外傷
CGなんかよりも、痛みがヒリヒリガンガン飛び交うアナログアクションの世界こそ、バトラーの主戦場だ

そして、今回ついに空へと戦闘エリアを拡大したバトラーは、無駄な血は一滴も流さない。むしろ血に真価を見出す、流血に燃えるプロレスラーのような男なのだ

MARBEL型ヒーロー全盛の時代に、こんなにも血や汗を流し、苦悶する場面でも速攻で決断する男は頼もしい限りではないか!

 それはさておき、落雷で旅客機が不時着した先が、ゲリラだらけの無法地帯だったという設定が、いかにもB級っぽいと言う人もいるようだが、B級でもC級でもおもしろいものはおもしろいのだから仕方がない

特に今作で注目すべきなのは、あらゆる静音、激音が衝撃波と緊張感をもたらし、持続的に息詰まる効果を発揮していることだ

多国籍混成のキャスティングも今風といえば今風だが、製作にはアジアンマネーも投じられているようで、クロスオーバーな映画作りが増えるのは良い事だと思う(PIA共有
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