リゲル

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)のリゲルのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

めっちゃ面白かった!黒ずくめの組織や赤井・安室さんがたくさん出てくる作品はそんなに好きじゃない私でも楽しめた。アクションが好きな人、ミステリーが好きな人、キャラクターが好きな人、みんな楽しめる作品。

哀ちゃんが蘭にキスする部分があって大正解だと思う!コナンと海面に上昇する時、心の中で言っていた言葉が切なくてキュンキュンした(林原めぐみさんの演技最高)。すごく良かったけど、乙女すぎるのは哀ちゃんじゃない。蘭にキスして『唇は返した』と言うのがまさに灰原哀だった!!哀ちゃんはあくまでコナンの相棒、恋愛関係にはならん!
ブローチの整理券譲る哀ちゃん、歩美の布団をかけ直す哀ちゃん、優しい最高。
偽りの姿だけど、少年探偵団にもコナンにも蘭にも大切に思われているのがすごく嬉しかった。宮野志保に戻ってもみんなと仲良くいてほしい。

蘭のバトルシーン良かった。もう「そんなことあるかい」ってツッコミは止めておく。寝起きであんなに闘えるの強すぎ。しかも居候(コナン)の友達(哀ちゃん)のためにあんな危険そうな相手と闘えるの正義感に溢れてて最高。哀ちゃんが帰ってきた時に泣いてたのも心根の優しさを感じる。

阿笠博士もかっこいい。『車をぶつけても止めたるわい!』って…マジでいい保護者。
でも阿笠博士と絡んでた船のおじさんは必要あったかな?別にいなくても良かった気がする。

直美が父親を人質に取られても黒ずくめの組織に屈指なかったのはカッコよかったし、レオンハルトの人種差別にすぐ怒れるところも良い。2人が脱出してから、vs組織のアクションが派手だったから最後印象が薄くなってしまったのが少し残念。

赤井さん、安室さんの分量がちょうど良い。わずかな時間で最大限のカッコ良さを見せてくる。赤井さんが撃つシーンの姿勢がなんかすごい好きだった。
私はコナンのキャラを推してる訳じゃないから、その2人があまりに出てくると「コナンファンのための映画」という印象が大きくなる。でも今作は必要な時だけサクッと助けてくれてめっちゃカッコよかったし「コナンの映画」として楽しめた。

ジンの『とんだクソシステムだ!』が人間味感じて可愛かった。私怨(?)でピンガを殺すのも人間味あった。厳つい見た目と、かっこいい声でやってる事は意外と人間味あるっていうギャップ最高。
ウォッカも現物を見せてまでキールに潜水艦のことを説明してくれるの優しすぎる。
水無怜奈、ほんまありがとう。察する能力とジンを止めようとする勇気、カッコよかった。
ごねるくらいブローチ欲しいベルモット可愛い。

これ以上目立つキャラを増やしたらとっ散らかった感じになるから、仕方ないとは理解しつつも…小五郎はほぼギャグパート要員だったし、園子は舞台を整えるだけ、少年探偵団の見せ場が全くないのが残念。初期メンだけの映画が恋しい。ただ、歩美ちゃんの寝てる姿はめっちゃ可愛かったし、ライフジャケットを光彦?に付けてもらっていたのも可愛かった。そこが見れてよかった。

最初の哀ちゃんがブローチを譲るシーンが「園子がみんなを八丈島に連れていくきっかけ」になったのだと思いきや、「ベルモットが哀ちゃんを助ける理由」になっていたと気付いた時は映画館で拍手しそうになった。伏線が美しい。

コナンが自分のメガネをお守り代わりに哀ちゃんに渡すのキュンキュンしたし、ここぞという時に出てくる青山先生の作画が良かった。
コナンが哀ちゃんのピンチに取り乱すところも特別感感じてよかったし、海中で哀ちゃんにニコッと笑うシーンもかっこよかった。

映像がきれい。カメラワークがどんどん変わる技術の高さが、パシフィック・ベイのハイテク感を上手く表現していた。
海の揺れや反射もすごくリアル。
潜水艦が照らされるシーンの画がすごく綺麗だったし、デザイン的にも美しかった。哀ちゃんとコナンが浮上する画も美しかった。
OPに入るまでのイントロ部分が海の不気味な感じを上手く表現してて良かった。『俺は高校生探偵〜』と言ってからキミがいればが始まるのも新鮮だった。
OPの映像は今作に合わせててすごいと思ったけど、人物紹介としては分かりにくいと思った。影で表現されるから、なんだかよく分からないし、初めてコナンを見る人には不親切。

バックドアとか、組織が老若認証を欲しがる理由とか途中から複雑でよく分からなくなった。けど、色々すっ飛ばして雰囲気で楽しめた。

キミがいればが歌詞ありで流れるとテンションあがる。あとコナンの海の作品、好き。あとめっちゃ自分語りになるけど、指の2がフランス人のグレースに伝わらないのなんで?って私も思ってたからちょっと謎解きのヒントを見抜けてて嬉しかった。
リゲル

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