ミックスかりんとう

水は海に向かって流れるのミックスかりんとうのネタバレレビュー・内容・結末

水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

原作が大好きです。見ない方がいい気はしたのですが、どうしても気になって見ました。

いいなあ・素敵だなのシーンと、ちょっと見てられない・キツイのシーンがちょうど4対6くらいでした笑(偉そうにごめんなさい)

最初の直達と榊さんが出会って、雨の中一緒に家に向かうシーン。不機嫌そうな榊さんを前に、直達の誰こいつと不安な気持ちが無言だからこそ伝わるシーンから始まったので、期待したのですが、、。

ラストシーン以外は原作に忠実に作られていたように思います。この作品の好きなところは、何かや誰かに対して、理不尽なことがあれば大人であっても怒っていいと肯定してくれるところ。そして、怒ってなにも変わらなかったとしても、誰かが(もしくは自分が)その事実を知っているというだけで希望につながると気づかせてくれるところ。

榊さんが母親に対して怒ったという事実をずっと覚えています、と直達が言ったシーンは素敵でした。そして、広瀬すずは寝転んでもどんな角度でも美しいということも実感できるシーンです。

ラストはどうなんでしょう…。原作厨としては最後まで描いて欲しかった気もします。映画だけを見て、あのラストで、タイトルの意味は通じるのでしょうか。そこだけ不安でした。

もし映画だけ見て、ん?と首を傾げてしまった人はぜひ原作を読んでほしいです。お前誰だよって感じですが、ほんとに読む価値があります。