このレビューはネタバレを含みます
感想にまとめるのが難しい。
演出が凝っていて楽しめました。
3時間はちょっと長く、尿意との闘いでもありましたが、それにしても楽しめました!
主人公の家福さんは、二枚目で妻を大切にしてクリエイティブな仕事をしてて、どこを突いてもボロが出ないような完璧な人間に見える。
妻の音が浮気するシーンがあったが、それ以前にもその気配を感じたり現場を見てしまったりもしたのだろう。
そんな妻でも、そんな妻だからこそ手放したくないから、演じているかのような、不備のない、完璧な人間であろうとしたのだろう(浮気が分かってから冒頭を思い返すと不自然なほどのいい旦那に思える)。
いい旦那であることと浮気されることは別問題。
帰宅を遅らせたことと家で倒れた音の発見が遅れてしまったことも無関係。
渡利とその母親の関係と、母親が死んでしまったこともどうしようもないこと。
曖昧でどうしようもない事実があって、大概が自分で処理していくしかない。なんとか飲み込んで、生きていってれば、もしかしたら家福と渡利のような関係が築けるのかもしれない。そんな希望を胸に生きていくしかない。