試写にて。
かつて子供だった時に感じた痛みや理不尽さを今も覚えている人は須く観て欲しい。其々が其々の視点で見て感じている事の差異に気付いた時に人はどう動いて、どう泣くのだろう。大大大傑作。私は帰りの電車で涙腺崩壊した。
自分が見えてることなんて本当にちっぽけで、誰もその痛みに手が届かない。『怪物だーれだ?』この言葉に全てが詰まってる。怪物は大人なのか、子供なのか、果たして社会なのか。出来る事なら、痛みに寄り添える心を捨てずにそっと携えていたい。
なんてものを観せてくれたんだ是枝監督。涙腺崩壊して瞼が腫れてしまった。最高で最低じゃないか。
精緻に組まれた脚本が生み出す重い展開ながら、後から後からジワジワと観客の心を侵蝕していくあの感情をなんと呼べばいいのか未だにわからない。
出演する俳優の演技力とそのキャスティングも最高。