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ザ・クリエイター/創造者のpenguinwhipperのレビュー・感想・評価

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
4.7
ジャパンプレミア試写会にて鑑賞。最後泣いちゃったよ。AIと人間の共存を模索するような映画なのに、とてもヒューマニズムに溢れた素晴らしい作品だった。人間の良心に強く訴えかける良作。AI子連れ狼なジョシュアに幸あらんことを!

アジア対アメリカな戦闘シーンは心が痛いけど、結構ありえる展開だなと思った。世界情勢的にリアリティあるもの。途中途中で挟まれる日本語や渋谷の風景にはかつての名作映画からのインスピレーションだと思われるシーンが盛りだくさん。

強いて言うならば
『子連れ狼』
『第9地区』
『ローグワン』
の3つを足して3で割ったような作品。

ギャレスエドワーズ監督、本当に日本好きなんだろなー。

渡辺謙演じるハルンのアーマーがまさに甲冑を思わせるデザインで、野武士のようだなと思った。
音楽も良い、と思ったらハンスジマーだった。納得。レディオヘッドの曲(タイトル失念、なんだったっけ?)もピッタリだったし、他の曲の取り入れ方も良いなと思った。

『遊牧民もういや』(多分 No NOMADの意)のプラカードにちょっと笑った。直訳日本語の違和感はちょいちょいあるけど、(あと募集中とか。本来なら捜索とかなんだろうけど)これ多分日本人が英語でやらかすパターンの逆だと思うので、もうこれは『そういう味わいなんだな』として見た。

歳をとることが可能なAIというかロボットの設定は面白いなーと思った。あとAIを火葬するシーンはAIが人間と同様の死生観を持って存在している設定なんだろうなと。

あ、あとね、犬は死にません!!猿も死にません!

今後、こういうAIと人間の共存やその死生観を主軸にしたテーマの映画って増えそう。って思って自分の過去の映画鑑賞記録を見たらもう既に結構あった。
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