主演が内野聖陽だということと、春画を主題にしているとのことで興味があった作品。
・春画への説明や理解がとても丁寧になされていた。
・安達祐実…安達祐実が実にいい。色気ダダ漏れ。
・内野聖陽演じる芳賀先生の真面目さと業の深さゆえに引き出される結末とその変態性がすごい。彼の演技力は安定の高さ。というか演じるキャラクターの輪郭をはっきり引き出して見せてくれる。
・どうしても気になった柄本佑の青いブーメランパンツ。
・結果的に春画の話から2人の関係性に移行してBDSMの方に移行したお話。
・あの乗馬鞭の使い方、誰も指導する人いなかったのか？（いやいいんだけど、いいんだけど…でもやっぱり気になる）
【良くない意味で気になったところ】
・ポリティカルコネクトじゃないんだけど、
なぜ男の先生と弟子的立ち位置になるのが若い女性だったんだろう。これが男女逆だったらどういう映画展開になったんだろう。女:女でも男:男でも良いと思うんだけど、なんで
『妙齢のおじさんと最初はそれに従う若い女性』にしたの?
・途中で柄本佑演じる辻村が弓子役の北香那のお尻を触る（っていうか掴む）シーンがあったけど、あれ要らなくない？なんであのシーン入れた？
・BDSM的な展開にしつつ春画を主題にしてるのはとても良い展開だと思うんだけど、あまりに短絡的に男女の配置をしすぎてないか…と少々気になった。
春画ゆえのおおらかさだよね、という気持ちで観ていたけど、どうしてもこれらが気になって仕方なかった。
この映画の展開が好きな人はスティーブンシャインバーグ監督作品の【セクレタリー】を鑑賞することを強くオススメする。あれはガチでBDSMの世界と精神構造と恋愛をとても上手にストーリーに織り込んだ映画だから。
