トールキン

怪物のトールキンのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

これをネタバレ無しで感想を述べるのは正直難しいし若干ネタバレを含むかもしれません。これから見ようと思っている方は前情報をなるべく見ないようお勧めします。




端的に言ってものすごい作品でした。見終わった直後、そして見終わってからしばらくしてその良さがジワジワと頭の中を駆け巡ってくるかのような感じ。つまり自分の脳がこれは素晴らしい作品だ、無意識に認識する。是枝監督らしさとか坂元さんの脚本の良さとか、正直詳しく分からないけどすごい映画見たなーって感じ。

見ていく内に、あ、そういう展開のパターンね、と段々と見入っていく。その過程が良かったし、とは言いつつも個人的には全ての伏線が回収されたわけではないし終わり方も若干の消化不良がある。それでもモヤモヤを残しつつも何故か不思議とスッキリしたような余韻。それだけ脚本や展開や役者さんの演技、何より2人の子役の存在感が素晴らしかったからだと思う。
同じ作品なのに最初と最後でまるで印象や捉え方が全く異なるしやっぱりこれだけ公開前から脚光を浴びて公開してからも評価が高いのも納得の作品。

怪物って誰のこと。怪物って何。人間と怪物の違いって一体何。見る人によってその解釈は違ってくると思う。
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