シオ

怪物のシオのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

好きぃ…

思い知らされた。
所詮鑑賞者である私は「ガワ」しか見てなくて本質をわかってなかった。
当人たちにしかわからない感情。丸裸にしないとわかってあげられないのかなぁ…もどかしい。

隣の席の女の子は堂々とBL読書してんの…そのカットを見てから「あ、そういうことね」と。それからは2人のことをそういう目で追ってしまった。あのカットはナイスアシストだと思ったな。一気に見る目を変えて映画を観ることができた。

楽器の音色はどうにもならない叫びや鳴き声に聴こえたのは見当違いではなかったからほっとしたな。

主要人物たちは普通〜に生活して、生きてる。けど、ほんとは何かに押しつぶされそうな人たちばかりだったな。

結局「怪物」とは?いじめっ子や虐待アル中クソ親父も、自分の優越感を得るために人の噂話をする女性、悪意はないかもしれないけど子どもたちの言葉間違い、解釈違いの不透明な話、そっとしときゃあいいのに嗅ぎ回るマスコミも体裁を気にする組織も怪物だし、こどもの為だと思ってる親の言葉だって周囲の何気ない言葉も当人たちにとっては刃になる。

なんか、感じたことをきちんと文に起こせないのストレスだな…

終わり方は是枝監督っぽいなと。
私としては8年後くらいの湊と依里が気になる。けどやっぱそっとしておいてあげたい気持ちとの葛藤がすごいある。
メインの子、2人とも顔が良…っ!成長が楽しみ。特に依里くん可愛すぎんか…!?顔も話し方もたまらん…小悪魔。
湊が秘密基地で依里に居なくならないでよって言った時の言い方にドキッとした💗その後の依里の湊よりちょっと大人っぽい対応
その年であの演技…2人ともすごいな。

ポスター…観た人に問われてる気がする「怪物だーれだ?」って私かもしれないと思った…

坂本龍一さんの音楽がとてもよかった。
シオ

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