このレビューはネタバレを含みます
子どもたちの「どこにもいけなさ」が苦しくて苦しくて。
序盤、母親目線で綴られる場面は、
学校の先生が大嫌いだった私は保利先生を「クソが」と思いながら観ていた。
ことを反省した。
先生、彼女とやり直せたかなぁ。いや、やり直せなかっただろうな……
この映画の中で明らかなただ一人の怪物は依里の父親でしょう。
2年前の中国映画「少年」でも描かれていたけれど、どこの国でもいじめられるのは、親から虐待を受けている子。
「結婚して家族を作って」という言葉のマイクロアグレッションが、湊をちくちくと追い詰めていた場面がつらい。
坂本龍一さんの音楽がすごい。世界が彼を喪ったことが、本当に残念。