このレビューはネタバレを含みます
先生たちがお母さんに謝罪するシーン、国会での答弁思い出しちゃった…。謝罪したけど謝ってないとか、募集したけど募ってないとか…。簡単に真実なんて特定できないのはわかっているが、だからって辻褄合わせて波風収まるのを待つだけじゃ…。そんな態度が皆を取り返しのつかないモンスターにしていく。あの先生、もうちょっと落ち度があるのかと思ってたら、あれはない、まるっきり被害者。私が感じたいちばんの怪物は校長先生かな。管楽器を吹くシーンだって優しく慰めるようでいて、多くの人と外れたら損するよ、言えない事だってこんなふうに音を出して吹き飛ばしてしまえばいいのよと言いくるめられてる。すぐそこで修羅場やってるのに。こんな世界では、破滅が待つしかないなと思う。私はあの二人は死んだと思うな。先生も、シングルマザーもかわいそう過ぎる。子供たちは美しいが、隠蔽と穏やかな不寛容だけがある世界では生きて行けないんだわ…。