のこ

怪物ののこのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
4.0
第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門「脚本賞」

カンヌと言えば~イマイチよく分からない作品が多くて
映像美だけ凄くて 全くセリフがなかったり
見てる側の想像だけで進んで 何を言いたいのか???
なのであまり期待せずに~

怪物って 大きなイメージでしたが~
結局 人の弱さが拡大していって 人の心を踏み倒す
怪物のようにのしかかってくる!
人の業のような 欲のような~

だれでも嘘は付きますが!
この作品での嘘は~自分の身勝手な嘘によって
人を苦しめる嘘!
(人のために付く優しい嘘の映画もありましたが~)

この要となる
校長(田中裕子)と息子の嘘~~
どう展開して 再生していくのか~
是非 劇場でゆっくりお楽しみください。

後半の展開がなければ この校長こそが~
自分勝手で 罪を人に被せる~
怪物だと~
(監督は怪物はどこにでもいる。人と人が理解し合えないと思った時に現れる~とおっしゃっていますが~)
理解し合えない時ではなく 思いやる心がない そういう人の心が怪物となっていくと思います 私の解釈)

ストーリーは それぞれの目線で3つに

自分の息子の様子がどうも近頃、変と気付いた母が
子供から事情を聞いて 学校へどうなってるのかと~

第1 母親目線でのストーリー

とにかく学校側は 校長を筆頭に親に謝ることしかなく
(現実的にも教育委員会に訴えられないように~
自分の出世のために~ 自分が校長になってる間は問題が
ないように~ いじめがあっても全然なかったという学校もあったような~)
観ながら~いろいろ頭に過って!!
また 担任も母子家庭の子は甘やかしすぎと
そういう偏見を持った見方をするんだ~喝!
このシーンが頭にこびり付いて~⚡⚡

安藤さくらが母親役でしたが~
母子家庭の寂しさを感じさせないくらい ガッツある
男の子のお母さんらしく さっぱりと~
でも愛を持って子供に接して 
いざとなるとしっかり守ってあげる素敵なお母さん!
安藤サクラの演技力でいつも通り楽しめて~😊

第2~担任の先生目線でのシーン
学校の言いなりになって誤っていた先生は~
ちゃんと子供たちのことを思ってる いい先生だったんですが~生徒も人間!!
たまたま当たってしまったのを先生に殴られたとか~
都合のいいように言うのが子供!! 
また付き合っている彼女(高畑充希)が悪すぎた~!
窮地に追い込まれている彼を見捨てて とっと出て行く
個人的に高畑充希が好みでないので ああ~やっぱりと思ったけど 二人の愛はそこまでって 分かっただけでも
先生にとってはラッキーなことだったかもw(彼女も怪物w)

第3 息子の湊君の目線~
後半~すべてが明かされて行く!
自分の思いをしっかり向き合って!
男の子が男の子を好きになる!
幸せとは~誰でも手に入るものを幸せ!

湊君と星川君は~出発へと歩き始めたけど~???

この先は~やっぱりカンヌ~
よく分からない作品でしたw
それでも~いろいろ楽しめました✨(期待し過ぎて 感動の嵐ではなかったなあ~ カンヌ カンヌはもやもや~)
のこ

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