怪物のmaiのネタバレレビュー・内容・結末

前情報なく鑑賞。
考察系も見たいのを我慢して先に感想を。

観終えた後考えたくなるのはいい映画だと思っているので
個人的にはめちゃくちゃいい映画だった。

自分の見えない加害性について強く意識させられたりもしたけど
ホルン（誰かの心の叫び）を聞いて先生が思い止まるシーンも象徴的。
自分の行動は意図とは別にひとに必ず影響を与えるのだとつくづく考えさせられた。
人間は根本的に社会的な生き物なのだ。

あと人はとことん余白を「自分の都合の良い（本人の自覚がない状態ですら）想像」に左右させられる生き物だとも感じた。
それがいい方向になることもあるけど、思い込みが人を追い詰めることもある。

最近、現象学を少しだけ勉強したけど
人はどんなに客観的でいようとしても
所詮、主観から逃れられないので
エポケー（）として一旦判断を保留してみるのも大事だ。