このレビューはネタバレを含みます
とても良かった! 映像も風景も音楽も、そのなかにいる二人の男の子も美しい。
誰もが複雑なものを背負っていて、俳優さんたちの演技が全員すごいと思いました。
音楽が人の救いになる描写は、坂本龍一さんが最晩年に音楽を担当された作品としても良かった。
自然のなかを駆けまわって無邪気に(見える)遊んでいる二人の様子、秘密基地、二人だけの遊び、心身ともにとまどう初恋。
細かなエピソードや人の気持ちのすれ違いぶりが巧みで、これは脚本がすばらいということなのかしら。
直前に観た『CLOSE / クロース』と設定は似ているけれど(距離がとても近い少年二人の物語)、展開も演出もぜんぜん違って、周囲の環境はクロースのほうが救いがあるけど、映画としては私はこちらが好みでした。ロケーションの魅力はどちらもあった。
二人のこれからにどうか救いがありますように。