シングルマザーの早織は、息子の湊と暮らしている。湊は同級生の依里と仲が良く、子供たちは自然の中で穏やかな日常を過ごしていたが、ある日学校で喧嘩が起きる。双方の言い分は食い違い、大人やメディアを巻きこむ騒動に発展していくストーリー
見る視点により”怪物”となるものが変わり、非常に見応えのある映画だった
怪物が誰かを探すミステリーのような感覚が一変し、それぞれの目線で描くことで心情や事実が分かり、思い込み、すれ違いや誤解をうみ複雑になっていく様はかなりリアル。
結局のところ3人とも、正義感、固定観念、偏見などにより、知らず知らずのうちに自分の中に"怪物”となるものが生まれているのだと思う。
ラストの2人は生きづらかった世界からの解放のように感じる。そのため2人にとっては、ありのままの自分で生きていける世界のためハッピーエンド、観ている私たちや助けようとした者からするとバッドエンドのようだった
