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マイ・エレメントのdendohのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

評価高かったとは言え、ピクサーアニメと油断していた。私が劇場で観た中では今年一番の傑作。

明らかに移民の話がモチーフ。好きにイメージを当てはめたら良いのだろうけど、製作国がアメリカであることを考えれば、火は身体能力が高い黒人なり、何かしらの能力に秀でた被差別層だと思った。対する水は白人富裕層がモデル。

エンバーと父親を通じて、伝統vs革新みたいな対立関係もテーマになってる...というかラストは父親と娘のシーンであり、エンディングアニメーションもエンバーの父母が主人公となっているので、寧ろそっちが主題かな?

子どもが見ることを想定しているのだろうから、話の構成は凄いわかりやすい。そもそも話がわからなくとも、映像力だけでもめちゃくちゃ観れる。不定形のエレメント同士の追っかけっ子や、それぞれのエレメントの特性を生かした問題解決方法など、観ていて飽きない。

まあ現実と比較すると色々ツッコミどころあるけど(あんな配管溶接したら熱応力で余計漏れるのでは?とか)、その辺りの無粋なツッコミは柳田理科雄先生がやってくれるだろう。

移民問題、事業の跡継ぎ問題など、現代日本に通ずるテーマ性。子供がいたら絶対観せたい映画。最高。
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